column平安時代から現代へ伝わる年中行事

1月1日 鏡餅かがみもち

長寿を願う儀式。飾り方は違いますが、鏡餅の形は現代のもと同じです。

1月7日 七草ななくさ

当時は春になると芽吹く野草のうち、食用や薬用のものを「若菜」とよびました。新春に若菜を食べると病気や災いを祓い、その年を元気に過ごせると考えられていました。

この習慣は1月7日に「七草がゆ」を食べる風習となって現在にも伝わっています。七草がゆには、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロという春の七草よばれる7種の野草が入っています。

小倉百人一首の15番の歌に登場します。

4月 賀茂祭かものまつり

貴族の行列が練り歩くお祭りです。現在は京都府の加茂神社で「葵祭あおいまつり」として続けられています。

6月30日 夏越しの祓なごしのはらえ

茅の輪ちのわをくぐって身のけがれを祓う神事のことです。現在でもさまざまな神社で行われています。

7月7日 乞巧奠きっこうでん

七夕は乞巧奠とよばれる行事でした。現在と同じように織姫と彦星をおまつりしていますが、平安時代には裁縫や音楽、詩歌などの芸の上達を願う習慣があったといいます。

8月15日 観月かんげつ

十五夜のお月見のことです。すすきなどを飾って宴が行われました。

12月31日 追難ついな

鬼払いの儀式。邪気を祓う催しで、現在の節分にあたります。(平安時代には年末に行われました)