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陸奥 の しのぶもぢずり 誰故 にみだれ初 めにし 我 ならなくに
河原左大臣
現代語訳
超訳(現代風語訳)
あなたは太陽のKomachi Angel
解説
この歌は、美しい女性を初めて見かけたときに胸が高鳴る気持ちを「あなたを想って私の心は乱れています。あなたのせいですよ」と表現した歌です。
恋が始まるときの、心がかき乱されるような胸騒ぎを詠んでいます。
「
また「しのぶもぢずり」とは、福島県の信夫地方で作られている布のことです。乱れた模様が染め付けられているのが特徴です。
そして、この歌には掛詞が2つ使われています。
掛詞とは、ひとつの言葉でふたつ以上の意味を示す方法です。これは言葉遊びの一種で、現在でいう「だじゃれ」のようなもの。
掛詞には歌の意味や内容に奥行きを与えて、表現の幅を広げる効果があります。
ひとつは「しのぶ」。
・恋心を我慢する「忍ぶ」
・福島県地名を指す「
もうひとつは「そめ」。
・布を「染める」
・「~し始める」という意味の「
裏話
「伊勢物語」のはじめにも、この歌をもとにしたような歌が出てきます。
元服して間もない少年が、奈良で美しい姉妹の姫をみかけて心を乱します。少年は着ていた「しのぶもじずり」の紫色の衣の裾を切り、それに歌を書いて贈りました。
「春日野の 若むらさきの すりごろも しのぶの乱れ かぎり知られず」
奈良の
河原左大臣 (822~895)
京都の
陸奥の歌枕である、塩釜(宮城県塩竃市)の景色をそのままうつした庭に、毎月、難波(大阪)の海から塩水を20石も運ばせ、塩を焼く様子を真似して楽しんだり…と、とんでもない贅沢をしていると世間でも噂の別荘でした。
しかし、河原左大臣の死後、河原院は荒れ果て、鬼や幽霊が出るホラースポットに。
「